95. ぼうぼうあたま

Struwwelpeter Museum

この絵を見た男の子が、この子は一体何なのかと質問してくれたので回答します。

ボサボサあたまで、つめが伸びほうだいのこの子の名前は、絵本の表紙にもなっている Struwwelpeter ストゥルーウェルペーター。ドイツのフランクフルト生まれ。

作者のHeinrich Hoffmann ハインリッヒ・ホフマン(1809-1894)は、精神科せいしんかの先生でこどもたちの診療しんりょうもしていたそう。この絵本は、自分のこどものためプレゼントしたものでしたが、時間がたった今も、たくさんの言葉に翻訳ほんやくされて世界中で読まれている、すばらしい一冊です。

こんなことをするといのちにもかかわる危険きけんがあるという行いを、ストレートに教えてくれる本です。指がハサミでちょっきんと切られてしまうお話は、当時感染症かんせんしょうが流行っていて、指をなめるのがとてもあぶなかったからだそう。ひとつひとつのお話に、こどもたちを大切に思うハインリッヒ・ホフマンのあいが感じられます。

10年以上前に、ドイツのStruwwelpeter Museum(ぼうぼうあたま博物館はくぶつかん)に行った時の写真もあるので、ぜひゆっくり見てください。興味きょうみを持ったら、いつかたずねてみるといいです。

フランクフルトはまだ先の話でしょうが、実はぼうぼうあたまを初めて日本語の本にした(伊藤庸二さん)が千葉県御宿おんじゅくの出身です。月の砂漠さばくの近くにある五倫文庫ごりんぶんこ資料しりょうおさめられています。ほかにも、江戸時代えどじだいに使われていた教科書や、世界中の良い絵本をたくさん見ることができます。とても良い空間です。